夏の音楽と言えば…グラウンドビート!
- ベットマン弐号

- 2023年7月31日
- 読了時間: 3分
その始まりは諸説あるのですが、ムーブメントの始まりはハッキリしてて、それはSOUL Ⅱ SOUL
の「Keep on Movin'」という曲。調べなおしたら、89年の3月リリースでしたが、2ndシングルの
「Back to Life」と合わせて、その年の夏場以降はグラウンドビートが席巻し、今でも何か夏の
イメージが強いです。夏と言っても、真っ昼間のビーチとかでなく、やはりクラブサウンドなんで、
あくまで夜の気分、夏の夜と言えば「グラウンドビート」というくらい、私的に染みついております。
残念ながら、その寿命は短く、ブームはほんの2年ほど、いや、もっと短かったかも?ちょうど
ハウスがクラブミュージックのメインストリームとなっていく過程で、いつの間にかブームが去って
しまっていったという感じなんですが、理由は割とハッキリしていて、オリジネイターであるSOUL
Ⅱ SOULのサウンド面のブレーンだったネリー・フーパーが、才能があり過ぎたゆえ、途中で
飽きてしまったのか、2ndアルバムの時点で既にほぼ手を引いてしまって、雨後の筍状態で
出たフォロワー含め、グラウンドビートのクオリティが下がっていったのが衰退の原因で、ほぼ
間違いないかと思います。ネリー・フーパーは、シャーデーを筆頭に、あとは映画音楽をやったり
していって、順当に出世していきましたが、それはまた別の話。
輝きは、長い音楽の歴史においては、ほんの一瞬の輝きでしたが、何故かリバイバルブームさえ
起こらずに、今に至ります。
うーん、イカす音楽だと思うんだけどなぁ。
というわけで、個人的なグラウンドビートBEST5を紹介します。あぁ、あのころに戻りたい…
◎ BACK TO LIFE(CLUB MIX) / SOUL Ⅱ SOUL
最高峰。結局これを超えるものはない。未だに年イチで聞く。
◎ PEACE THROUGHOUT THE WORLD / MAXI PRIEST
マキシ・プリーストでグラウンドビートと言えば「CLOSE TO YOU」なイメージですけど、こっちの
方が正統派のグラウンドビート。プロデュースもジャジー・B(SOUL Ⅱ SOUL)だしね。
◎ TRY ME / SUZI KIM
日本人クリエイター(だったはず)制作の企画盤。けど、ハイクオリティ。ビートがまんま「KEEP ON
MOVIN」とかどうでもいい。グラウンドビートの本質を理解した上での丸パクリには嫌悪感なし。
◎MOMENTS IN SOUL / JT AND THE BIG FAMILY
イタリア人の変態的サンプリングミュージックの、一つの到達点。野暮なことは言わずに聞け!踊れ
◎TOM'S DINER / DNA featuring SUZANNE VEGA
反則。反則なんだけど、センスが反則感を上回る傑作。確か、本人も許可出したんだよね。
いいよね、そういうの。
という感じで選んでみたんですけど、もし知らないならリンクから聞いてみてください。
時代の徒花ではあったと思うんですけど、実はニュージャックスイングとヒップホップソウルを
繋ぐ”ミッシングリンク”なんじゃないかと思ってます。ブレイクビーツに流麗なR&Bを乗せるって、
グラウンドビートがなかったら、もうちょっと登場が遅かったような気がするんですよねぇ。あくまで
気のせいで、ヒップホップソウルの登場は必然だった可能性も、もちろんありますが。

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